何が行われたか──県と市の実績
県は一級河川を対象に2018年度から2020年度の3年間で集中的なしゅんせつを実施した。対象は36箇所、延長は約8千メートルに及ぶ。
市は2020年度から住宅地を優先に雑木除去やしゅんせつを進めた。市の調査済み河川のうち、来年度までに7河川の整備を計画している。
大雨時の効果と議会でのやり取り
議会では、8月中旬の豪雨で効果があったかが焦点となった。市と県は河道掘削などで流下能力が向上し、例年より水位上昇が抑えられたと説明した。
議員は実効性の検証を求めた。行政側は観測データや現地の水位推移を基に効果を判断したと述べたが、継続的なモニタリングの必要性を認めた。
残された課題──継続性と費用負担
最大の課題は継続性である。短期の除去で一時的に効果が出ても、堆積は再発する。定期的なしゅんせつ計画が必要だ。
資金の確保も重い。県の集中的整備は限られた期間の事業だ。市は国や県への要望を続ける方針だが、恒常的な維持管理費の手当てが求められる。
市民への影響と備え
除去で浸水リスクは下がるが、安心はできない。ハザードマップの更新と住民の避難行動の周知が並行して重要だ。
行政は即効性のある対策と長期的な維持管理を両立させる必要がある。住民側も日頃の排水口の点検や近隣との情報共有を急ぐべきだ。