経緯と現在地

実証実験は令和7年度に津山駅〜リージョンセンター間で始まった。まずは車両側の走行技術を検証することに焦点を絞った。

ルート設定は既存路線や道路幅員、交通量を考慮した上で行われた。短期的にはピストン輸送で利便性を高め、他路線の乗務員負担を軽くする狙いがある。

令和8年には議員から昨年のレベル4実証の取り組みを無駄にしないよう、導入検討の再開を求める声が上がっている。市は今後も継続的に検証を進める方針を示した。

議会で交わされた論点:期待と不安

期待の中心は運転手不足の解消だ。議員は自動運転が減便や便数削減の痛手を和らげるかを重ねて問うた。

一方で懸念は実証結果をどのように実サービスへつなげるかだ。技術検証は進んでも、運行計画や費用負担、住民受容の合意形成が残る。

観光面の利用も議題になった。城東・城西の重伝建地区を結べば観光振興に資すると期待が示されたが、実現には運行時間帯やアクセス設計の精緻化が必要だ。

技術と運行の現場課題

初年度は主に車両の走行技術を抽出する段階だった。交差点や狭路での挙動、周辺環境の認識精度が検証対象になっている。

運行面では既存の複数路線が重複する区間をどう再編するかが課題だ。自動運転を組み込んだ路線再編で効率化を図る必要がある。

安全面と住民の信頼確保も重要だ。実地で得られたデータを元に、安全基準や運用マニュアルを整備することが求められる。

残された課題と今後の視点

実験の成果を市の交通政策へ落とし込む作業が鍵だ。単発の走行実証で終わらせない仕組み作りが求められる。

財源と補助の確保も避けて通れない。国や県の支援制度をどう活用するかで導入の現実味が変わる。

地域住民や高齢者の利便性をどう担保するかも重要だ。時間帯や運賃設計、接続バスとの連携を具体化する必要がある。