何が問題か──継続できない現場の声

子ども食堂は地域の拠点だ。だが単発の立ち上げ支援で続けられるほど易しくはない。運営側は食材費と光熱費の負担に苦しんでいる。

議会では繰り返し「三年の助成だけでは不十分だ」と指摘された。市は工夫や外部資金の活用を促す一方で、恒常的支援の制度化には踏み込んでいない。

自治体と県の役割分担が試金石に

市は立ち上げ段階の伴走を重視している。立ち上げ助成や運営ノウハウの周知を強める方針だ。だが自治体単独で恒常支援を賄う余地は限られる。

岡山県は県レベルでのファンド整備を進める。企業の寄附を組み込む仕組みを通じ、食材や光熱費などの配分を想定している。地域と県の連携が鍵だ。

フードバンク連携の現場事情

市はフードドライブやフードバンクを通じた食材提供を推進してきた。公共施設での常設回収は広がっていないが、一部福祉拠点で回収箱の運用を始めた。

一方、暮らしを支える物資をどう配るかは慎重さが必要だ。市は食料提供を原則収入認定しない運用を採り、受給者への配慮を明確にしている。

土地・施設の活用と公民連携の可能性

閉校や廃園跡地を居場所として活用する提案が出ている。市は原則売却を優先するが、活用の余地があれば関係部署と協議し公民連携を模索する方針だ。

利活用の道はあるものの、安全性や管理、維持費の問題がある。地元との合意形成と運営体制の確立が不可欠である。